ビタミンB群のさまざまな薬理作用
ビタミンは体に必要な栄養素で、健康を保つために欠かせないと認識を皆さんが持つようになりました。
ビタミンC欠乏は壊血病、ビタミンB1欠乏は脚気、ニコチン酸(ナイアシン)欠乏はペラグラ(皮膚炎に下痢などの症状を伴なう)、葉酸欠乏は悪性貧血、ビタミンD欠乏はくる病は
5大欠乏病と呼ばれます。
ビタミンB1
化学物質名:チアミン
1日の推奨栄養所要量は男性1.1mg、女性0.8mg 許容上限摂取量はありません。
生理作用
糖質の代謝に関わる酵素の補酵素として働き、中枢神経や末梢神経の働きを正常に保つ作用がある。
神経細胞の末端に高濃度で存在し、アセチルコリンの作用を高める働きがあります。
主な欠乏症
脚気、ウェルニッケ・コルサコフ症、集中力の低下
薬理作用
神経障害治癒、アルツハイマー型痴呆症の改善、ストレス緩和
豚バラ肉80g中0.43mg、うなぎ(蒲焼)1串60g中0.45mg、玄米ご飯茶碗1杯150g中0.24mg、枝豆50g中0.16mg
ビタミンB2は過酸化脂質を分解する
化学物質名:リボフラビン
1日の推奨栄養所要量は男性1.2mg、女性1.0mg 許容上限摂取量はありません。
生理作用
脂肪を燃やしてエネルギーに換える酵素の補酵素として働く。
グルタチオン還元酵素の補酵素として働き、酸化した脂質の分解を促進させる。
主な欠乏症
口角炎、口唇炎、脂漏性皮膚炎
薬理作用
動脈硬化の予防、脂漏性皮膚炎の予防、美肌
しじみ50g中0.125mg、牛乳グラス1杯200g中0.3mg、納豆50g中0.28mg、
鶏卵中1個55g中0.22mg
ビタミンB6はアミノ酸の代謝で必要
化学物質名:ピリドキシン、ピリドキサール、オイリドキサミン
1日の推奨栄養所要量は100mg
生理作用
アミノ酸の合成や分解に関わる酵素の補酵素として働く。
脳の神経細胞の興奮を抑えるGABA(γ-アミノ酪酸)という神経伝達物質の合成に働く。
主な欠乏症には痙攣
薬理作用
抗アレルギー作用、妊娠中のつわりの改善、美肌、月経前症候群の軽減
過剰症
感覚神経障害がまれに起こるが、通常は問題ありません。
1日80〜100mgまでの摂取量は問題ない。
さんま1尾100g中0.51mg、鶏ささみ肉80g中0.48mg、牛レバー60g中0.53mg、
にんにく1かけ7g中0.1045mg
ビタミンB12は肉や魚介類、卵、乳製品など動物性食品に多い
化学物質名;コバラミン
1日の推奨栄養所要量は男性ともに2.4μg 許容上限摂取量はありません。
生理作用
核酸の合成に関与するため、赤血球を作る脊髄や胃腸の粘膜など、細部分裂の活発な組織に必要。
末梢神経や中枢神経に作用する。
主な欠乏症は悪性貧血
薬理作用
神経障害治癒、睡眠覚醒リズム調整
牛レバー60g中31.7μg、牡蠣5〜6個60g中16.9μg、まぐろ(赤身)大1切れ100g中6.9μg、
ヨーグルト(脱脂加糖)150g中0.45μg
ナイアシンは脂肪の代謝を改善する
化学物質名:ニコチン酸、ニコチン酸アシド
1日の推奨栄養所要量は男性17mg、女性13mg(男性30才以上は16mg)
許容上限摂取量は30mg
生理作用
エネルギー産生に働く酵素の補酵素となり、糖質、脂質の分解に役立つ。
アルコールを分解する酵素の補酵素として働く。
主な欠乏症
ペラグラ(皮膚炎、下痢、中枢神経を障害された痴呆)
薬理作用
中性脂肪やコレステロール値を下げる、アルコール代謝、美肌
かつお(刺身)5切れ70g中13.3mg、牛肉100g中4.3mg、落花生20g中3.4mg、
干ししいたけ20g中3.26mg
パントテン酸は髪や皮膚の健康
化学物質名:パントテン酸
1日の推奨栄養所要量は男女ともに5mg 許容上限摂取量はありません。
生理作用
糖質の代謝に関わる補酵素コエンザイムA(CoA)の構成成分となる。
主な欠乏症
血圧低下、副腎機能低下
薬理作用
紫外線障害の予防、髪の健康
さつまいも中1本250g中2.4mg、マッシュルーム10g中0.154mg、鶏卵中1個55g中0.797mg、牛乳グラス1杯200g中1.1mg
葉酸は貧血を予防する
化学物質名:葉酸、プテロイルグルタミン酸
1日の推奨栄養所要量は男女ともに200μg 許容上限摂取量は1.000μg
生理作用
核酸の合成に働く酵素の補酵素として働くため、細胞の分裂や成熟を大きく左右する。
ヒモシステインの血中濃度を抑える。
主な欠乏症は悪性貧血
薬理作用
先天性奇形児防止(妊娠、授乳期)心臓病の予防
牛レバー60g中600μg、アスパラガス3本60g中114μg、キャベツ100g中76μg、
ほうれん草70g中147μg
ビオチンは皮膚のビタミン
化学物質名:ビオチン
1日の推奨栄養所要量は男女ともに30μg 許容上限摂取量はありません。
生理作用
脂肪酸やアミノ酸の代謝、糖質からのエネルギー産生のサイクルに重要な役割を果たします。
主な欠乏症
皮膚炎、結膜炎、白髪化、脱毛
薬理作用
アトピー性皮膚炎を防ぐ
いわし1尾100g中25μg、大豆20g中12.2μg、玉ねぎ50g中10.5μg、
カリフラワー30g中5.1μg
ダイエット
ダイエット中の女性は、ビタミンB群だけでなく、全般ビタミンの不足に陥る危険性が高い。
摂取カロリーを抑えようとして食事量を減らすので、大事なビタミン類摂取量が減少する。
ダイエットは、主食を減らしますが、非常に危険で、日本食からビタミンB1の約1/2を穀類から摂っています。
主食量を少なくするとビタミンB1の不足を招きます。
肉類、乳製品などを食べないことも動物性食品に多く含まれているビタミンB12などの不足の原因です。
ダイエットの目的は摂取エネルギーを脂肪に換えないこと、脂肪をエネルギーとして消費することです。
ビタミンB群には糖質や脂質をエネルギーに換えるときに必要な酵素の補酵素として働いています。
ビタミンB群の中でもビタミンB2は脂質の代謝に強く影響していて、体内の脂肪の燃焼を活発にします。
ダイエット中はビタミン不足になり、健康的にダイエットを行なうためにはビタミンが欠かせないことも覚えておいてください。
なるべく和食がよく、洋食に比べてビタミンが豊富に摂ることができます。
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ビタミンB群のさまざまな薬理作用エントリー一覧
- 亜鉛はDNAの複製に不可欠
- 食生活では亜鉛は不足がち、所要量以上に亜鉛を摂りましょう。亜鉛は味覚異常、皮膚の老化を防ぎ、抗酸化成分としても働きます。亜鉛は成長期にとくに必要なミネラルです。成長期の子供は大人と同じだけ摂ったほうがよいと専門家の指摘もあります。
- 亜鉛不足で味覚障害
- 味覚障害の半数以上が、亜鉛欠乏症と関連があると言われています。舌の味を感じる器官の味蕾(みらい)の細胞には、亜鉛が豊富に含まれています。食べ物を食べると、甘い、酸っぱい、塩辛いなどを感じるのは、亜鉛の影響です。味覚障害とは、味覚減退や異常味覚などがあります。亜鉛やビタミン欠乏によって味蕾細胞の産生が障害されたり、顔面神経麻痺によって味覚神経が障害されたりして生じますが、原因不明のものも多いといいます。
- 亜鉛はさまざまな機能に関係する
- 亜鉛が不足するとさまざまな部分に障害が起きるアルコール代謝酵素など肝臓の働きにも深く関与しています。免疫機能の主役T細胞やナチュラルキラー細胞の働きをよくします。亜鉛製剤を飲むと風邪を引くにくくなるとも言われています。また亜鉛は精神的な部分にも関与していて、亜鉛不足になると、無動症といってじっと動かなくなったり、うつ的な部分にも陥ります。どうしてもそのようになるのかは、今のところ解明されていませんが、記憶や学習を司る脳の海馬に亜鉛が豊富なことが分かっています。脳には亜鉛が多く含まれる神経繊維がた...
- 主なアミノ酸
- 必須アミノ酸ロイシン(分岐鎖アミノ酸BCAA、筋肉で分解されるアミノ酸) イソロイシン(分岐鎖アミノ酸BCAA、筋肉で分解されるアミノ酸) バリン(分岐鎖アミノ酸BCAA、筋肉で分解されるアミノ酸) スレオニン トリプトファン ヒステジン フェニルアラニン メチオニン リジン
- アミノ酸様物質カルニチン
- 食品の中には何百種類もあります。カルニチンひは疲労回復効果、体脂肪減少効果があるので、ダイエット効果に注目して、ダイエット食品に利用されています。体内のカルニチンの約98%は骨格筋と心筋にあり、肝臓や体液成分に微量に存在する。カルニチンは、もともと肝臓や腎臓で合成されるので、不足することはありませんが、加齢とともに合成力は低下し、だんだん維持するのが難しく、中年太りは体内のカルニチン減少が原因かもしれません。人間の骨格筋の中のカルニチンの量は、20代が一番多く、年齢を重ねるとだんだん減少していき...
- 食物繊維が不足で便秘になりやすい
- 大腸がんや糖尿病、生活習慣病も高くなり、食物繊維を上手に摂取することで、健康な毎日を送りましょう。年齢別での食物繊維摂取量は、中高年よりも若い人の食物繊維不足が進んでいます。音板大きな要因は、動物性食品の摂取量が増えていることです。動物性食品の量が増えれば、植物性食品の摂取量が減ります。食物繊維は動物性食品には含まれていません。食物繊維は植物性の食品に多く、食物繊維の摂取量が減少するのは考えられます。穀類の精製が進み、白米を食べるようになったことも食物繊維不足の原因になっています野菜などからの供...