2007年08月10日

β‐カロテン

非喫煙者にβ‐カロテンを与えると、LDLコレステロールの酸化が抑制されました。
加齢性黄斑変性症、白内障の眼の疾患は活性酸素による細胞の損傷が原因になるといわれています。
強い抗酸化作用をもつカロテノイドで予防、改善が見られます。
いろいろな種類のカロテノイドを摂ることで、さまざまな疾患の予防ができます

野菜や果物には何種類ものカロテノイドが存在しています。いろいろなものを食べていれば自然に何種類ものカロテノイドを摂ることができます。
しかし、野菜から十分な量のビタミン、ミネラルを摂るのは難しくなっています。
どうしても不足する栄養素は、サプリメントで補う手段も有効です。
ビタミンAを摂りすぎると、皮膚障害などの過剰症が起こります。
β‐カロテン、α‐カロテンは必要な量だけが体内でビタミンA変換されます。
他のカロテノイドには、過剰症は確認されていません。
サプリメントとして安心に摂取できます。

カロテノイドが多く含む野菜、果物
緑色に含むカロテノイド
ルテイン、β‐カロテン、α‐カロテン

ケール、インゲン豆、芽キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草、メロン
黄色~赤い色に含むカロテノイド
β‐カロテン、α‐カロテン、リコピン

にんじん、かぼちゃ、サツマイモ、すいか
黄色~橙色に含むカロテン
ゼアキサンチン

マンゴ、パパイヤ、もも、かぼちゃ、プレーン、オレンジ

2007年08月08日

がんが発症するまでにはいくつかのステップがあります。

正常細胞が何らかの刺激を受けて遺伝子に傷がつき、変異細胞になるのをイニシエーションといいます。
遺伝子に傷がつく原因はいろいろあって、お焦げを食べるのはよくなく、たばこも非常によくありません。
変異細胞になっても普通その細胞はすぐに死にますが、中には生き残ってしまうのも出てきます。
さらに刺激を受けるとがん細胞に変化していきます。
これをプロモーションといいます。
プロモーションは高脂肪食や高たんぱく食などが引き金になって起こりますが、ここでも喫煙が大きな原因となります。

喫煙は正常な細胞ががん細胞に変わるきっかけを作り、さらにその変異細胞を育てる力を貸しています。
カロテノイドの発がん抑制作用はどの段階に効果があるのかというと、最初のイニシエーションのところではないかと考えられています。
カロテノイドが活性酸素に対して効果があることから、心疾患の予防効果もあるのではないかと研究が進んでいます。
心疾患の原因となる動脈硬化は、酸化したLDLコレステロールが血管に沈着することで引き起こされます。
カロテノイドの抗酸化作用によってLDLコレステロールの酸化を抑えることができれば、動脈硬化、心疾患を予防できるのではないかと考えられました。
狭心症初期段階の患者に抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、β‐カロテンが血漿中に豊富にあると、狭心症のリスクを下げることができます。

2007年08月05日

トマトやスイカに包まれる赤い色素リコピンもカテノロイド

リコピンは体内に入ってもビタミンAになりませんが、活性酸素の一種である一重項酸素を消去する作用が強いことから病気予防効果が期待されています。
ほうれん草、かぼちゃに豊富に含まれるルテインとゼアキサンチンというカロテノイドも、生理活性が報告されています。
ルテインは網膜の主な色素であることから、白内障などの眼の疾患の予防効果があります。
カロテノイドは脂溶性でが、ルテインとゼアキサンチンは水に親和性がある特徴で膜を貫通して存在する可能性があります。

生体膜における存在状態が違うということは、いろいろなタイプの活性酸素に対して多角的に消去機能を発揮することが出来る可能性があります。
リコピン、α‐カロテン、β‐カロテン、ゼアキサンチン、ルテイン、5つにカロテノイドは人間の血液中に多く含まれて、代表的なカロテノイドです。

体のいろいろな場所で働くカロテノイド
ビタミンAは肌の再生。
β‐カロテンは、肌の酸化防止。膵臓がんの抑制。
リコピンは、乳腺がんの抑制。膀胱がんの抑制。
ルテイン、ゼアキサンチンは、眼の病気の予防。
α‐カロテンは、肺がんの抑制。

2007年08月03日

食品ではさけがよい供給源です。

アスタキサンチンをはじめ、カロテノイド全般について取り過ぎの害は報告されていません。
少しくらい多めに摂取しても差し支えないと思います。
まとめて摂るよりは、少しずつ毎日摂った方がいいです。

切り身一切れで、1mgのアスタキサンチンが摂れます。
毎日さけを食べることが難しい場合は、病気予防の目的などで1mg以上摂取する場合などはサプリメントを利用してください。
アスタキサンチンは脂溶性で、油と一緒に摂ると吸収がよくなります。
アスタキサンチンはビタミンCや他のカロテノイドと一緒に摂るとさらに抗酸化作用を発揮するさいに自らが酸化されますが、ビタミンCは酸化したアスタキサンチンを元に戻す作用があります。
ビタミンC以外の抗酸化物質も重要です。

ポリフェノールやミネラルなどの抗酸化物質も一緒に摂ることで、体内でより効果的に抗酸化作用を発揮できます。
さまざまな種類のカロテノイドをまんべんなく摂ることが大切です。
カロテノイドは種類によって体内の分布が異なり、作用も少し違ってきます。
アスタキサンチンだけ摂っていれば健康でいられるというものではありません。
β-カロテン、リコピンなど各種のカロテノイドをバランスよく摂取する必要があります。
アスタキサンチンとリコピンを一緒に摂ると、LDLコレステロールの酸化予防が高まります。

2007年07月31日

活性酸素が原因となる眼の疾患にも

眼が物を見る際に非常に重要なのが、眼球の裏側にある黄斑部というところです。
黄斑部は眼の中でカロテノイドが一番集まっている場所で、見た目にも黄色く見えます。黄斑という名前がついています。
黄斑部は色や形を識別する場所で、光が集中するために酸化されやすい部位です。酸化を防ぐためにカロテノイドが集中しているかもしれません。
加齢とともに黄斑部の酸化が少しずつ進み変性が進み視力が衰えてきます。
これが加齢性黄斑変性症という病気です。
欧米化した食事や生活スタイルから日本でも患者さんが増えていくと思われています。
カロテノイドの一種で抗酸化力の強いアスタキサンチンを摂取することで、黄斑部の酸化による変性を防ぐと考えられて、研究が進んでいます。