2007年08月19日

正常(健康)を知れば、異常(病気)は分かる。

人体は、60兆個という、膨大な数の細胞の集合体です。個々の細胞は、異なる役割を果たしながら密接な関連性を持って、統一された行動力を取るようにできています。
人体の60兆個の細胞をそうするには、外部から取り入れた物質を身体の奥深く、すみずみにまで効率よく、運搬するための工夫が必要です。

身体が生命を保つには、外部環境が変化しても、内部環境を一定の範囲に安定させる必要があります。
そのためのフィードバック機構と、身体がそれによって安定状態に保たれることを、ホメオスタシス(恒常性)といいます。
数十億年前の海の中で、単細胞生物が生まれ、細胞は海から栄養や酸素を摂ってエネルギーを作り、海へ老廃物や二酸化炭素を排泄して海の中で生活をするようになりました。
海は限りなく大きく、酸素や栄養は無くならず、二酸化炭素や老廃物で汚れることはありません。大きな海が守ってくれていました。

陸に上がることになり、海の中と違って、陸上では空気に触れて生きています。こうして、ヒトは小さな海を身につけて、液体と物質のやり取りする原則を変えずに気体(空気)の中で活動できるようになりました。
ヒトは自由に動けるように小さな海では、酸素や栄養は使い果たされ、二酸化炭素や老廃物は溜まり、とても生きていけません。
肺、消化器、腎などの臓器を備えて、欠点を補うことになります。
それをコントロールする自動調節機構(神経、内分泌)も身につけて、内部環境を一定に保つようにしました。

体重の20%を占める細胞外液(血液、組織液)が小さな海です。
その組成を一定に保つことが、ホメオスタシス(恒常性)です。
自動調節機構とは、自律神経系による神経性調節とホルモンによる体液性調節。栄養バランスの食事と質のよい睡眠、快便を心がけ、いつも精神を安定にして適度な運動をすることが大切です。