2007年08月31日

血液の一般の検査値 赤血球数(RBC)

関係する主な病気
高値
真性多血症、2次性多血症など

低値
再生不良性貧血、骨髄異形成症候群、腎性貧血、巨赤芽球性貧血、鉄欠乏症貧血、自己免疫性溶血性貧血など

赤血球数(RBC)とはどんな検査
血液の大部分を占める赤血球は骨髄で造られます。
約4ヶ月の寿命を過ごした後、脾臓などで破壊されていきます。
日々4~5万個前後の赤血球が一方で生まれ、他方で死んでいるとされます。
赤血球のヘモグロビンが酸素や二酸化炭素と結びついて、それらを全身へ運ぶ役割を果たします。
体を約1分で一巡りして、赤血球は全身の細胞へ酸素を送り届け、代わりに二酸化炭素を回収してくる、生命維持の根本的な部分を支えています。
赤血球が少な過ぎる状態が貧血です。
多すぎる状態が多血症で、そうした病気の手がかりを赤血球数(RBC)検査でつかむことができます。

赤血球数は、男女別では一般に男性がやや高めで、加齢とともに減少する傾向が見られます。
自分の普段の数も知るとともに、網赤血球数、白血球数などほかの血液関係の数値と合わせて判断してください。

一般の基準値
男性:440~560マクロリットル  女性:380~520マクロリットル
よく見られるのは、女性の鉄欠乏性貧血で、予防にはほうれん草、レバーなど鉄分の多い食べ物を摂取します。
感染症、膠原病、腎不全などの病気から貧血を起こすこともあります。

2007年08月29日

血液の一般の検査値

ヘモグロビン(血色素量、Hp)
関係する主な病気
高値
真性多血症、2次性多血症など

低値
鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、膠原病、ビタミンB12欠乏、肝硬変、白血病、多発性骨髄腫、感染症、悪性リンパ球、悪性腫瘍など

ヘモグロビンとは、血液の赤血球中に含まれる血色素のこと。
ヘム鉄、グロビンたんぱく質が作ったもので、ヘムの鉄分が酸素と結びつく性質により、ヘモグロビンは酸素の運び役となっています。
ヘモグロビンは全身の細胞へ酸素を供給に二酸化炭素を運びます。

ヘモグロビン(血色素量、Hp)とはどんな検査
ヘモグロビン量が正常値により減少し、血液の酸素供給能力が落ちた状態が貧血で、体内の組織で酸素が不足し、めまいなど生理作用に障害が起こります。
赤血球がおおすぎるのが多血症で、血がドロドロの状態です。
循環血液中の赤血球の寿命は約4ヶ月。
毎日血液中の赤血球の約120分の1が骨髄などで産生されます。
同量が脾臓などで破壊されて赤血球のバランスが保たれています。
正常のサイクル以外のイレギュラーな赤血球の増減を発見する手がかりとなる検査です。

検査値を読むとき
ヘモグロビン量の値は一般に男性より女性の方がやや低めで、加齢により次第に減少します。
普段より急に値が高く、低くなるなどは問題です。
自分の年齢、性別をふまえ、継続的な検査による自分の基準値の把握が大切です。

一般の基準値
男性:13~17g/dl 女性:12~15g/dl
数値が低く、鉄欠乏性貧血ならば、レバー、魚、緑黄色野菜などの摂取を心がけましょう。

2007年08月28日

生活習慣の大切さ

生活習慣病は、1996年に提言された概念です。
以前には、成人病と呼ばれ、その前は、老人病と呼ばれていました。
成人病の時代には、年齢と共に脳卒中、心臓病、がんになるものだ、しかたがない、早期発見、早期治療が重要という、二次予防の考え方が中心でした。
現実には中高年だけでなく、子供たちも同じ、脳卒中、心臓病、がんにかかることが分かり、小児成人病という言葉も生まれました。
病気の背景にあるのは、生活習慣です。

年齢だけではなく、子供のときからの生活習慣が大きく影響していました。
発症後の治療治療ではなく、予防の必要性が大切だと考え、一人ひとりの生活習慣を見直そうという一次予防の概念に変わってきました。

食べ過ぎによる過剰エネルギーや高脂肪、塩分の摂り過ぎ、お酒の飲みすぎ、運動不足、睡眠不足、ストレスといった不摂生の生活を続けていると、肥満になり、血糖値、血圧、中性脂肪や、コレステロールも高くなります。
脳卒中や心臓病を発生しやすい体質になります。

生活習慣病をさけるためには
穀物を主に、乳製品もプラスした1汁3菜の和食生活と、適度な運動といった生活習慣を子どものころから積み重ねていくことが大切です。

2007年08月26日

基準値とは

定期検診や人間ドックの検査結果は、あらかじめ多くの人を検査して集められたデータから統計的に割り出した、基準値と比較して、評価・判断されます。
以前は、基準値は正常値・正常範囲などと呼ばれました。
正常範囲だから正常・正常値じゃないから病気だと結論できません。
健康状態の指標の誤解を抱かせる正常値の名称は、基準値・基準範囲と近年では世界的に使われるようになりました。

基準値は、健康な状態を示す数値とは違います。
基準値・基準範囲は平均値のようなものです。
健康な集団20~60歳くらいまでの検査成績分布の上限と下限の2.5%ずつを除外し、残りの95%の人の値を基準範囲とします。
自分の数値をご存知ですか。基準値の範囲内だから大丈夫、何もしなくてもいいというものでもありません。

何の病気のしていない状態の普段の数値、自分の適正値=個人差を考慮した基準値を知っておくことは、とても大切です。
高齢になると、体質は毎年変化していき、去年の自分の数値が、今年の自分にはしばしば通じなかったりします。
高齢になるほど、健康体で受ける定期検診の意味が重要になります。
住んでいる、国や地域によって基準は違います。
若い健康な人が風邪を引くのと、寝たきりの生活をしている老人が風を引きこんだら、肺炎を引き起こすなど、危険因子が幾重にも積もっています。
病気の発症の前提条件として、生活習慣があります。
三大死因の脳卒中、心臓病、がん、糖尿病や高血圧の発症にも、生活習慣が大きく関わっていることが分かりました。

2007年08月23日

体液とは

体液は、成人で体重の60%を占め、身体の成分の中で、最も量が多く、細胞内液と細胞外液に分けられます。
細胞外液は、血漿、リンパ液、脳脊髄液などの管内細胞外液と細胞同士のすき間にある組織に区分されます。
細胞内液は体重の45%を占め、細胞外液は体重の20%(組織液15%、血漿5%)です。体内での物質の移動はこの体液を介して行なわれます。
生命維持をするために重要な役割を担っています。
細胞内液は、細胞という生命そのものの構成物です。
細胞外液は、大きな海と同じく、身体の細胞にとって環境そのもです。
細胞内液は、歳を取ってもあまり変わりません。
細胞外液は、どんどん減っていきます。
運動したり熱を出したりで汗をかいたときには、水分補給にも気を配ってください。体液の比率は、男性が女性よりも大きいです。
女性は脂肪組織が多いからです。なので、やせた人の水分比率の方が高いです。

体内の水分バランス
摂取された水分は、胃から小腸に至り、腸壁から吸収され、血管内へ移行します。それ以外に、食物が体内で燃焼してできる水分があります。
これを燃焼水、または代謝水といいます。
血漿中の水分の一部は、組織に入って組織液になり、さらにその一部は、細胞に入って細胞内液になります。
体液は、尿(腎臓)、水蒸気(肺)、汗(汗腺)、消化液や便(腸管)となって、体外へ排泄されます。
これらの出入りのバランスが保たれると、体内の水分は一定の量になり、変化しないように見えますが、細胞内になる水分子の一部は、1年前のものとは違います。

2007年08月22日

たばこを止める

たばこについては、多くの害が指摘されています。
ヘモグロビンの酸素運搬にも予想以上の悪影響を与えます。
一酸化炭素が10~15%のヘモグロビンと結合します。
喫煙者では、常にヘモグロビンの4%が一酸化炭素ヘモグロビンになっています。これは、吸わない人の4倍のもなります。

この一酸化炭素ヘモグロビンは酸素を運べません。
一酸化炭素は体外に出にくいので、喫煙習慣者はいつも貧血と同じ状態にあります。貧血は水で薄めたガソリンで車を走らせているようなものです。
心臓に負担がかかります。
ドキドキが激しい、息切れする、疲れやすい、だるい、顔が青白い、眼の結膜も白っぽく血の気がない、爪がスプーン状に反りかえる(匙状爪)などの症状が出ます。

血管が詰まる
血管が破れる脳出血などがある一方で、出血もないのに血管内に血栓ができて、血流を止める病気があります。
これが脳の血管で起こると、脳血栓。心臓の冠動脈で起こると、心筋梗塞。
そこより末梢の組織では壊死が起こります。
場所や症状は違うが、根本的な原因は同じです。
心臓の中にできた血栓が剥れて、脳の動脈に流れ込んで詰まる(脳塞栓)こともあり、脳血栓と脳塞栓を合わせて脳梗塞といいます。

健康なときでも、常に凝固反応は起こります。
何らかの異常でバランスが崩れると、血管内全域にわたって細かい血栓ができます。
結果、血小板、凝固因子が大量、急激に消費されて、出血傾向をきたします。
魚の油には、エイコサペンタエン酸(EPA)という、血小板凝集を阻止する物質が多く含まれています。いわし、さんま、あじ、さば、などは優れた食品です。

2007年08月21日

酸素を運ぶヘモグロビン

赤血球は円盤のような形をした核を持たないよう血球で、血液の約40~45%を占めます。
主な働きは酸素の運搬です。赤血球の中の大部分をヘモグロビンという色素が占めています。
ヘモグロビンは鉄を含むヘムタンパクという成分で、ヘモグロビンが赤いため、血液は赤く見えます。

肺では空気と血液の間で酸素と二酸化炭素のガス交換を行ないます。
ヘモグロビンは、肺では酸素濃度の高い空気中から酸素をもらって結合し、体の組織のような酸素濃度が薄いところでは酸素を放して、組織や細胞に酸素を与えます。ヘモグロビンに酸素がついているときは鮮やかな赤い色で、酸素を放すと暗い色になります。

出血を止める血小板
血小板は、血液の中で最も小さく核を持っていません。
骨髄で作られ、寿命は約10日です。血小板は、けがをして血管を破られると、そこに貼りついて血栓というふたを作って出血を止める働きをします。
血小板には傷口を小さくするために、血管を収縮させる物質も含まれています。血液細胞は、骨髄で作られます。
骨は身体を支えるだけではありません。骨には、身体を支えるだけでなく、血液を作るという大切な働きもあります。
血液は骨の中心にある骨髄で作られます。
骨はカルシウムなどの硬い成分で周りを覆い、柔らかな骨髄を守っています。
骨髄には、造血幹細胞という細胞があり、この細胞が分化して、赤血球、白血球、血小板が作られます。

2007年08月20日

血液

体内の酸素は数分で消費され、赤血球の寿命は120日です。
血液中の酸素や赤血球が、常に一定濃度であるのは、常に入れ替わっているからです。
身体は静止した状態ではなく、ホメオスタシス(恒常性)を保った精密な機構であることを知ってください。
身体では、フィードバックによる自動調節機構によって、小さな海のホメオスタシスを精巧に保つのも、エネルギーや物質を激しく移動させることによって得られます。
身体が、酸素の供給を10分間止められると、生きていられません。
身体全体の定常性をバランスさせながら、ホメオスタシスを保つ知恵を持たなければいけません。毒素は、血液や組織液によって血管内を運搬されます。
組織液とは、血液の水分の一部が、組織の細胞と細胞の間にしみ出たもの。

血液
血液は、約55%の液体成分と約45%の有形成分からなります。
有形成分(細胞成分)は、赤血球、白血球、血小板などで、約95%は赤血球、その上部に白血球とさらにその上に最も比重の小さい血小板です。

血液の働き
栄養素は消化管から吸収されて、血流によって全身の臓器に輸送されます。
各臓器で生じた代謝産物も血流で運ばれ、肝臓で処理されたり、腎臓から排泄されます。
肺の酸素は、赤血球のヘモグロビンと結合し、末梢組織に運ばれて消費されます。

2007年08月19日

正常(健康)を知れば、異常(病気)は分かる。

人体は、60兆個という、膨大な数の細胞の集合体です。個々の細胞は、異なる役割を果たしながら密接な関連性を持って、統一された行動力を取るようにできています。
人体の60兆個の細胞をそうするには、外部から取り入れた物質を身体の奥深く、すみずみにまで効率よく、運搬するための工夫が必要です。

身体が生命を保つには、外部環境が変化しても、内部環境を一定の範囲に安定させる必要があります。
そのためのフィードバック機構と、身体がそれによって安定状態に保たれることを、ホメオスタシス(恒常性)といいます。
数十億年前の海の中で、単細胞生物が生まれ、細胞は海から栄養や酸素を摂ってエネルギーを作り、海へ老廃物や二酸化炭素を排泄して海の中で生活をするようになりました。
海は限りなく大きく、酸素や栄養は無くならず、二酸化炭素や老廃物で汚れることはありません。大きな海が守ってくれていました。

陸に上がることになり、海の中と違って、陸上では空気に触れて生きています。こうして、ヒトは小さな海を身につけて、液体と物質のやり取りする原則を変えずに気体(空気)の中で活動できるようになりました。
ヒトは自由に動けるように小さな海では、酸素や栄養は使い果たされ、二酸化炭素や老廃物は溜まり、とても生きていけません。
肺、消化器、腎などの臓器を備えて、欠点を補うことになります。
それをコントロールする自動調節機構(神経、内分泌)も身につけて、内部環境を一定に保つようにしました。

体重の20%を占める細胞外液(血液、組織液)が小さな海です。
その組成を一定に保つことが、ホメオスタシス(恒常性)です。
自動調節機構とは、自律神経系による神経性調節とホルモンによる体液性調節。栄養バランスの食事と質のよい睡眠、快便を心がけ、いつも精神を安定にして適度な運動をすることが大切です。

2007年08月18日

栄養のバランスのよい食事を摂ったとして

摂取できるコエンザイムQ10(CoQ10)の量は、1日10mg程度。細胞の元気維持、老化防止にコエンザイムQ10(CoQ10)摂取量は1日100mgです。
いわしで約20匹、牛肉で3kg、ブロッコリーで12kgを毎日食べつづけなければなりません。
事実上無理なので、サプリメントの利用です。
コエンザイムQ10(CoQ10)は体の中にある物質ですから、サプリメントとして摂取しても安全です。
コエンザイムQ10(CoQ10)に限らず、サプリメントはバランスのよい食事を心がけて上で摂取するのが基本です、コエンザイムQ10(CoQ10)は、油に溶けやすく、水には溶けない性質があり、体内でも脂質に溶けて存在しています。

コエンザイムQ10(CoQ10)
サプリメントの油脂を含む食事を摂った直後に摂取するのが、吸収を高め、体内での利用を高めます。
空腹時に摂取すると、十分に吸収されずに、効果も半減です。
朝食抜きでサプリメントを摂取するのではなく、栄養バランスの摂れた献立の夕食後の摂取が効果的です。

コエンザイムQ10(CoQ10)を積極的に摂取した方がいい人
疲れやすい、ストレスが多い、足がむくみやすい、二日酔い、歳を感じる、貧血、肌荒れ、しわ、糖尿病、アレルギー、動脈硬化、かぜを引きやすい、スポーツ疲れ、動悸、息切れ、冷え性、しみ、更年期症状、慢性胃炎、肝臓障害、パーキンソン病、スタチン服用(高脂血症用剤)。
コエンザイムQ10(CoQ10)は、運動による筋力アップ効果を高め、筋肉細胞の破壊を防いで、疲労回復を早めると考えられています。

2007年08月17日

抗酸化物質

コエンザイムQ10(CoQ10)が多く含まれているのは細胞内のミトコンドリアですが、これ以外にも体中のあらゆる細胞膜や血液中に存在して、活性酸素やフリーラジカルをとらえ、脂質の酸化を防いでいます。

コエンザイムQ10(CoQ10)は、自らが抗酸化物質として脂質の酸化防止に働き、ビタミンEの抗酸化力を強化する作用があります。
ビタミンEは、脂質の酸化を防ぐ最も重要な物質のひとつといわれています。
ところが、生体内の条件によって、逆に脂質の酸化をうながす元凶になり得る性質を持っています。
酸化に傾きがちなビタミンEを安定化させ、本来の抗酸化力を発揮させる物質として、コエンザイムQ10(CoQ10)は存在しています。

生体が酸化の危機にさらされたときに最初に減っていくのはビタミンC、次いでコエンザイムQ10(CoQ10)です。
ビタミンEは2日間、ほとんど減少していないと実験報告があります。
一方、過酸化脂質は、コエンザイムQ10(CoQ10)消失後に、急速に増加し始めます。
コエンザイムQ10(CoQ10)が消えると、抗酸化能力を持つビタミンEが多く残っていても、過酸化脂質が増加することが分かりました。
ビタミンEが実際に抗酸化力を発揮させるにはコエンザイムQ10(CoQ10)が必要です。
コエンザイムQ10(CoQ10)は、それ自体に強力な抗酸化作用があり、ビタミンEが効率よく働くために不可欠な物質です。

生物の多くは、体内でコエンザイムQ10(CoQ10)を合成し、エネルギーを作っています。青魚で、いわしの含有量が多く、一匹で約5mgのコエンザイムQ10(CoQ10)が摂取できます。
牛肉、大豆、ほうれん草、ブロッコリーなどもコエンザイムQ10(CoQ10)が多く含まれる食品です。

2007年08月16日

抗酸化酵素とは

体内で合成されるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ:過発生した活性酸素を過酸化水素と酸素に変換)、カタラーゼ(過酸化水素を無害な水に変換)やグルタチオンペルオキシグーゼ(カタラーゼと同じように働く他、過酸化脂質を分解)など3種類あります。
過酸化脂質の毒性を防ぐには、抗酸化物質が必要です。抗酸化物質の栄養素には、ビタミンE、ビタミンC、カロテノイド、ポリフェノールがあります。

コエンザイムQ10(CoQ10)は、抗酸化物質以上に強力な抗酸化物質として注目を集めています。
人の体が皮膚に覆われて守られているように、細胞は、細胞膜に覆われて守られています。
細胞膜は、異物が細胞内に侵入するのを防ぎ、栄養素を取り込んだりする役目をしています。
細胞膜は、たんぱく質とリン脂質、コレステロールなどからできています。

その中で、リン脂質が最も酸化されやすく、酸化の恐ろしいのは、1ヵ所が酸化すると、次々に隣りへと
連鎖反応してがんのように広がっていくことです。
修復が間に合わずに、細胞膜が酸化されると、栄養素の受け渡しなどがスムーズに行なわれなくなります。
エネルギーも産生できなく、細胞の働きそのものが大きく損なわれて、老化の進行は早まり、病気も発生しやすくなります。

2007年08月15日

酸化によって引き起こされる病気

脳・神経系
脳腫瘍、脳梗塞、脳塞栓、パーキンソン病など
皮膚
しみ、しわ、日焼け、アトピー性皮膚炎、床ずれ

白内障、網膜変性、未熟児網膜症など
循環器系
動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、心不全など
呼吸器系
気管支喘息、肺線維症、成人呼吸窮迫症候群など
消化器系
潰瘍性大腸炎、胃潰瘍、膵炎、慢性胃炎、すい臓障害など
腎臓
腎炎、腎不全など
その他
がん、老化、膠原病、リウマチ、ベーチェット病など

体内で、活性酸素やフリーラジカルによって細胞の酸化は、老化を早め、動脈硬化、心臓病、がんなどさまざまな病気を引き起こす原因と考えます。
呼吸によって取り込んで酸素を使って、脂質、糖質などの栄養素を燃焼して、エネルギーを生み出します。
そのときに酸素の一部が、活性酸素やフリーラジカルに変化します。
活性酸素、フリーラジカルは非常に不安定な分子です。
体外から侵入してきた細菌などを攻撃して、体を守る働きをする一方で、これらが過剰にできると、自らの細胞を次々に攻撃して酸化をうながし、老化を促進させます。
体には、活性酸素、フリーラジカルから身を守るための防御システムも備わっています。
その役割をしているのが、抗酸化酵素という物質です。

2007年08月14日

酸化還元反応

コエンザイムQ10(CoQ10)、休みなく働く心臓、腎臓、肝臓、膵臓、脳、肺など活発に活動する臓器に多く、
この働きは他の物質で代えることはできません。
細胞のエネルギーのもとそしてのコエンザイムQ10(CoQ10)は大切です。
体内のコエンザイムQ10(CoQ10)の量は、20才前後でピークを迎え、加齢とともに減少します。
細胞のエネルギー産生力も低下します。エネルギーを産生できなくなることは細胞が正常に活動できなくなります。
コエンザイムQ10(CoQ10)に減少で細胞の一つ一つが元気が失うと、組織や器官、臓器などの活力も低下します。
老化現象が引き起こされると考えられます。
コエンザイムQ10(CoQ10)は、活性酸素やフリーラジカルから体を守る重要な抗酸化物質の一つです。
老化は細胞の酸化にともなって促進しますので、コエンザイムQ10(CoQ10)が老化を抑えると考えられます。
活発に動いている臓器で加齢とともにコエンザイムQ10(CoQ10)の減少が著しいのは、休むことなく体に血液を供給する心臓で、20歳代のピーク時に比べ、40歳代では30%、80歳代では50%以上のコエンザイムQ10(CoQ10)が失われます。
他に皮膚(表皮)では、80歳代で65%以上のコエンザイムQ10(CoQ10)が失われるということです。

酸化還元反応は、すべての生物に、もっとも基本的で重要な反応です。
酸化とは、酸素と結合して水素(電子)を放出し、酸化数が増加することです。
還元とは、酸素を放出して水素と結合(電子を受け取る)し、酸化数が減少することです。
一方の物質が酸化されれば、他方の物質は還元されます。
鉄は、空気中で酸化(錆びる)、最後はボロボロに崩れます。
古くなったバターの表面の変色、皮をむいたりんごが赤茶色に変色するのも酸化が進んだためです。

2007年08月13日

コエンザイムQ10

細胞のエネルギーのもとそして不可欠なコエンザイムQ10(CoQ10)。
ビタミンEの抗酸化力を高め、強力な抗酸化物質として作用し、老化抑制が注目されています。
筋力アップ効果を高め、疲労回復を早めます。
ある程度の年齢になると、日常生活のさまざまな状況で老化を感じるようになります。
老化進行の抑制、健康維持は現代人の最大の課題です。
老化は、生体内で障害が蓄積されていくのが原因と、遺伝的に老化のプログラムされているという説があります。
フリーラジカルによる障害が原因という説も最近では大きいです。
コエンザイムQ10(CoQ10)は、体を構成する約60兆個の細胞のほとんどすべてに存在している物質です。

一つの細胞内には、ミトコンドリアという小器官が、各臓器によって50~2500ほど存在しています。
エネルギー産生工場といわれる場所です。
体内に入った炭水化物、たんぱく質、脂質は分解されて解糖系、TCA回路(クエン酸回路)に入ります。
それぞれの過程で多少のATP(アデノシン三リン酸)が産生されますが、ATP産生のメインは電子伝達系といわれる反応経路で、コエンザイムQ10(CoQ10)がないとここでのATP産生ができなくなります。
ミトコンドリアでは、栄養素や酸素からアデノシン三リン酸(ATP)という物質が作られます。

ATPは、必要に応じてリン酸とアデノシンニリン酸に分解します。
このときに放出されるエネルギーが細胞の活動源です。
コエンザイムQ10(CoQ10)は、ミトコンドリアに多く含まれて、体内のATP産生の過程で要となる役割を果たします。

2007年08月10日

β‐カロテン

非喫煙者にβ‐カロテンを与えると、LDLコレステロールの酸化が抑制されました。
加齢性黄斑変性症、白内障の眼の疾患は活性酸素による細胞の損傷が原因になるといわれています。
強い抗酸化作用をもつカロテノイドで予防、改善が見られます。
いろいろな種類のカロテノイドを摂ることで、さまざまな疾患の予防ができます

野菜や果物には何種類ものカロテノイドが存在しています。いろいろなものを食べていれば自然に何種類ものカロテノイドを摂ることができます。
しかし、野菜から十分な量のビタミン、ミネラルを摂るのは難しくなっています。
どうしても不足する栄養素は、サプリメントで補う手段も有効です。
ビタミンAを摂りすぎると、皮膚障害などの過剰症が起こります。
β‐カロテン、α‐カロテンは必要な量だけが体内でビタミンA変換されます。
他のカロテノイドには、過剰症は確認されていません。
サプリメントとして安心に摂取できます。

カロテノイドが多く含む野菜、果物
緑色に含むカロテノイド
ルテイン、β‐カロテン、α‐カロテン

ケール、インゲン豆、芽キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草、メロン
黄色~赤い色に含むカロテノイド
β‐カロテン、α‐カロテン、リコピン

にんじん、かぼちゃ、サツマイモ、すいか
黄色~橙色に含むカロテン
ゼアキサンチン

マンゴ、パパイヤ、もも、かぼちゃ、プレーン、オレンジ

2007年08月08日

がんが発症するまでにはいくつかのステップがあります。

正常細胞が何らかの刺激を受けて遺伝子に傷がつき、変異細胞になるのをイニシエーションといいます。
遺伝子に傷がつく原因はいろいろあって、お焦げを食べるのはよくなく、たばこも非常によくありません。
変異細胞になっても普通その細胞はすぐに死にますが、中には生き残ってしまうのも出てきます。
さらに刺激を受けるとがん細胞に変化していきます。
これをプロモーションといいます。
プロモーションは高脂肪食や高たんぱく食などが引き金になって起こりますが、ここでも喫煙が大きな原因となります。

喫煙は正常な細胞ががん細胞に変わるきっかけを作り、さらにその変異細胞を育てる力を貸しています。
カロテノイドの発がん抑制作用はどの段階に効果があるのかというと、最初のイニシエーションのところではないかと考えられています。
カロテノイドが活性酸素に対して効果があることから、心疾患の予防効果もあるのではないかと研究が進んでいます。
心疾患の原因となる動脈硬化は、酸化したLDLコレステロールが血管に沈着することで引き起こされます。
カロテノイドの抗酸化作用によってLDLコレステロールの酸化を抑えることができれば、動脈硬化、心疾患を予防できるのではないかと考えられました。
狭心症初期段階の患者に抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、β‐カロテンが血漿中に豊富にあると、狭心症のリスクを下げることができます。

2007年08月05日

トマトやスイカに包まれる赤い色素リコピンもカテノロイド

リコピンは体内に入ってもビタミンAになりませんが、活性酸素の一種である一重項酸素を消去する作用が強いことから病気予防効果が期待されています。
ほうれん草、かぼちゃに豊富に含まれるルテインとゼアキサンチンというカロテノイドも、生理活性が報告されています。
ルテインは網膜の主な色素であることから、白内障などの眼の疾患の予防効果があります。
カロテノイドは脂溶性でが、ルテインとゼアキサンチンは水に親和性がある特徴で膜を貫通して存在する可能性があります。

生体膜における存在状態が違うということは、いろいろなタイプの活性酸素に対して多角的に消去機能を発揮することが出来る可能性があります。
リコピン、α‐カロテン、β‐カロテン、ゼアキサンチン、ルテイン、5つにカロテノイドは人間の血液中に多く含まれて、代表的なカロテノイドです。

体のいろいろな場所で働くカロテノイド
ビタミンAは肌の再生。
β‐カロテンは、肌の酸化防止。膵臓がんの抑制。
リコピンは、乳腺がんの抑制。膀胱がんの抑制。
ルテイン、ゼアキサンチンは、眼の病気の予防。
α‐カロテンは、肺がんの抑制。

2007年08月04日

カロテノイド

にんじんやかぼちゃ、トマトなどの鮮やかな色のもとになっている色素がカロテノイドです。
抗酸化作用が明らかになって、病気予防の研究が盛んです。
ビタミンAの発がん抑制作用は、抗腫瘍免疫の賦活性効果です。
緑黄色野菜に豊富に含まれる、β‐カロテンが体内でビタミンAになり、抗がん作用を発揮すると考えられています。
β‐カロテンなどのカロテノイドは体内でビタミンAに変わって重要な働きをするだけでなく、カロテノイド自体にも重要な働きを行なっています。
あらゆる活性酸素に対して防御するためには、いろいろな種類のカロテノイドをバランス良く摂らなければなりません。
精巣や黄体、副腎にはある種のカロテノイドが非常に多く存在しています。

ステロイドホルモンを合成しているところです。
ステロイドの合成において酸化や還元が行なわれる際にカロテノイドが関わっているのではないかと考えられています。
β‐カロテンが欠乏すると月経の周期が狂ってきたりします。
いろいろなカロテノイドをまんべんなくバランスを考えて摂っていくという考え方が大切です。
β‐カロテンはにんじんやかぼちゃなどに豊富に含まれ、人間の血液中に最も多く存在しているカロテノイドです。
体内で効率良くビタミンAに変化されます。

2007年08月03日

食品ではさけがよい供給源です。

アスタキサンチンをはじめ、カロテノイド全般について取り過ぎの害は報告されていません。
少しくらい多めに摂取しても差し支えないと思います。
まとめて摂るよりは、少しずつ毎日摂った方がいいです。

切り身一切れで、1mgのアスタキサンチンが摂れます。
毎日さけを食べることが難しい場合は、病気予防の目的などで1mg以上摂取する場合などはサプリメントを利用してください。
アスタキサンチンは脂溶性で、油と一緒に摂ると吸収がよくなります。
アスタキサンチンはビタミンCや他のカロテノイドと一緒に摂るとさらに抗酸化作用を発揮するさいに自らが酸化されますが、ビタミンCは酸化したアスタキサンチンを元に戻す作用があります。
ビタミンC以外の抗酸化物質も重要です。

ポリフェノールやミネラルなどの抗酸化物質も一緒に摂ることで、体内でより効果的に抗酸化作用を発揮できます。
さまざまな種類のカロテノイドをまんべんなく摂ることが大切です。
カロテノイドは種類によって体内の分布が異なり、作用も少し違ってきます。
アスタキサンチンだけ摂っていれば健康でいられるというものではありません。
β-カロテン、リコピンなど各種のカロテノイドをバランスよく摂取する必要があります。
アスタキサンチンとリコピンを一緒に摂ると、LDLコレステロールの酸化予防が高まります。

2007年08月01日

脳血管性痴呆症やアルツハイマー病

赤ワイン、イチョウ葉ノポリフェノールには脳細胞の酸化によるダメージを防ぐ効果があります。アスタキサンチンにも同じ作用があります。
神経細胞が酸化されて死ぬと、神経機能が衰えてきます。
アスタキサンチンの抗酸化作用により神経細胞の酸化が抑えられると、細胞の活性が保たれて神経機能も維持されると考えられます。
アスタキサンチン、カロテノイドは脂溶性で、細胞の中に入りやすい特徴があります。脳内の抗酸化において期待できます。

強いストレスがかかると体内で活性酸素が大量に発生し、免疫細胞を攻撃すると考えられ、ストレスがより増える、ホルモンが血管の壁を傷つけます。
非常に大きな悩みを抱えた人、いつもクヨクヨしている人が病気になりやすくなります。
アスタキサンチンは、抗酸化作用により免疫細胞のダメージを食い止めて免疫力の低下を防ぎます。
糖尿病になると、糖化されたたんぱく質が増えますが、これが活性酸素を大量に発生させます。

糖尿病の合併症に血管障害や神経障害がありますが、糖化されたたんぱく質により発生した活性酸素が原因になると考えられています。
糖尿病の人は、血糖値のコントロールと合わせて、合併症予防のために活性酸素対策もしっかりしてください。