世界保健機関(WHO)が推奨する
 3段階疼痛治療法
患者さんの80〜90%は痛みが抑えられている
鎮痛薬は、主に錠剤や粉剤などで、口から服用します。
痛みを十分にコントロールするには、血中濃度が変化しないように規則的に服用することが、大切とされています。
疼痛治療の第1段階
非麻薬系の消炎鎮痛薬(アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンなど)を用います。
最近では、ロキソプロフェンやジクロフェナクなどの鎮痛効果の高い薬を使用することが多いようです。
これらの非麻薬系鎮痛薬は、市販薬でも使用されていますが、胃腸障害が生じるため、胃壁を保護する薬を併用します。
また、長期間使用すると腎臓や肝臓に障害が起こることがあり、注意が必要です。
痛みが強くなってきたときには、非麻薬系鎮痛薬を増量しても効果が得られないので、疼痛治療の第2段階にすすみます。
疼痛治療の第2段階
消炎鎮痛薬に加えても弱い麻薬系鎮痛薬(コデイン、ジヒドロコデインなど)があります。
これらは市販の風邪薬の成分(咳止め)としても使用されています。
疼痛治療の第3段階
消炎鎮痛薬に加えて、より強い麻薬系鎮痛薬を用います。
日本では、モルヒネ、フェンタニル、オキシコドンが承認されています。
モルヒネやオコシコドンには錠剤(徐放剤)もあります。
これは、有効成分が体内で少しずつ溶け出すようになっているため、服用間隔を長く取ることができ、患者さんの生活に合わせて使用することができます。
フェンタニルは、貼り薬で、72時間後とに貼り替えます。
食事が困難な患者さんや抗がん剤の副作用で、吐き気の強い患者さんにすすめられています。
麻薬系の鎮痛薬は、投与量を多くすれば、それだけ痛みをやわらげる効果が高まります。
モルヒネなどの鎮痛薬は、麻薬中毒(麻薬への精神的依存)を引き起こすと誤解している人がいます。
しかしモルヒネは、鎮痛に必要な量よりはるかに、多い薬を使わない限り、中毒の恐れはありません。
痛みを我慢して鎮痛薬を使用しないと、鎮痛薬が効きにくくなり、始めからより多くの量の鎮痛薬が必要とされます。
モルヒネを使い始めると、最初の数日は、眠気が強くなりますが、これは主に睡眠不足を引き起こしていた、痛みがなくなるためと見られています。
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